本の紹介

ヴェネツィア旅行を3倍楽しむ「海の都の物語」

単なるイタリアの1都市ではないヴェネツィアを知る

ヴェネツィアといえば、干潟に浮かぶ水の都ですよね!
ディズニーシーのような小舟ゴンドラに乗って優雅に水辺を旅するイメージを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?

そんなヴェネツィアは、実は単なるイタリアの1都市ではなくて、1000年にも渡って地中海の制海権を握った一大大国だったのですねー。

世界史を高校でやっていた方はもちろんご存知かもしれませんし、経済や会計に詳しい方は複式簿記や株式会社、海上保険などの今の仕組みがこの時代のヴェネツィアに確立したとうことで強国だったヴェネツィアのことをご存知かもしれません。

この塩野さんの本では、干潟に始まった国造りや船乗りとしての性格、共和国政体の強さの源泉などを教えてくれるので、ヴェネツィアに旅行する際に事前に読んでおくと、単なる美しい街以上の楽しみを与えてくれること間違いないと思います!

ここでは全部は紹介しきれないですが、おもしろいところをいくつかピックアップしてみます。

エジプトからかっぱらってきた聖人のイコン

イタリアの街では街ごとに守護聖人というのがいるのが定番ですが、ヴェネツィアにも聖マルコという結構、位の高い聖人がいらっしゃいます。

日本でも田舎だと自分の所属する地域の神社に神様がいると思うのですが、そういうのと似てますね。聖マルコは4大聖人というので12使徒より上のランクなので、日本で言うと七福神みたいなものでしょうか。

もともとヴェネツィアには他の聖人がいたのですが、エジプトから聖マルコの遺骨(イコンと呼びます)を半ばドサクサに紛れて盗んできて、それを新しく守護聖人として奉ってしまったというのが経緯です。「街も発展してきたのでもうちょっと格を上げたいな〜」みたいな話なのでしょうが、ちょっとやりすぎかもですね(汗)

聖地巡礼と言う名の海外旅行を垣間見る

個人的に好きなのはエルサレムへの聖地巡礼に出かけた人の日記を紹介する下りです。

日本人が海外旅行に出かけるようなノリで聖地巡礼にでかけて、当時一番美味しいと言われていたマルヴァジアワインを「絶対に飲まないと!」と頑張る下りは、「いつの時代も意外と旅行って変わらないものだな」と楽しい気分にさせてくれます。

※ちなみにイタリアには今でもマルヴァジアというぶどうを使った白ワインがあります。

 

・・・などなど、ちょっと昔を垣間見る面白い話から、ヴェネツィアの共和国元首が強大なトルコと対峙して苦悩する話まで、面白いエピソードが盛り沢山なので、ぜひヴェネツィアを訪れるときにはこの本を読んでからおでかけになられることをおすすめします!

 

おじおじ的おすすめ度

特にヴェネツィア旅行に行く前には必ず読んでほしい1冊です!!